今回は、生理が遅れる、生理が来ない原因です。
毎月の生理が、2日、3日、4日と生理が遅れてくると『もしかして、妊娠・・・?』と思い、
妊娠検査薬を使って調べても陰性しか出ないことがあります。
妊娠以外の生理が来ない原因はたくさんあります。
基本的に生理は、一定の周期で起こります。
閉経前、子宮・卵巣の機能の問題がない健康な女性あれば、
生理周期は25~38日が正常です。
一般的に、28~30日である人が多いようです。
もちろん、生理周期は毎月同じ周期で来る人ばかりではなく、体調などで左右されやすいものなので、
数日早まったり、遅れたりすることもあります。
生理予定日から2~3日遅れたぐらいであれば、正常の範囲内と考えてもいいと思います。
ただし、1週間以上過ぎても生理が来なかったら、『生理が遅れている』と考えましょう。
生理が来ない、遅れる原因は?
☆:妊娠
前回の生理から次回の生理予定日までの間に、一度でも性交渉して、
生理が遅れるとなると、一番最初に思い浮かぶのは『妊娠』です。
妊娠すると子宮内膜が維持されるので、整理が来なくなります。
ちなみに、避妊をしていても妊娠している可能性はゼロではないです。
生理予定日から1週間以上過ぎていれば、市販の妊娠検査薬で妊娠判定が出来ます。
陽性反応が出たら、早めに産婦人科を受診して、妊娠しているかどうかを確認してもらいましょう。
ただし、妊娠判定のフライングには注意してください。
妊娠検査薬を使うタイミングが早すぎると、正確な結果が出ません。
妊娠検査薬は、受精卵が着床すると徐々に分泌量が増える『hCGホルモン』という
物質を感知して反応します。もちろん、検査薬によって多少の違いはあります。
一般的に、hCG濃度が50mIU/mL以上に達していれば『陽性』、
それ未満であれば『陰性』の反応がでます。
なので、生理予定日から数日しか遅れていない時に妊娠検査薬を使うと、
hCGの濃度が十分ではない為に、正しい反応が出ない可能性があります。
もし、妊娠検査薬を使うのであれば、生理予定日より1週間以上経った後にしましょう。
☆:ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンは、『エストロゲン(卵胞ホルモン)』と『プロゲステロン(黄体ホルモン)』という2つの女性ホルモンが
交互にバランスよく分泌されることで保たれています。
その女性ホルモンの分泌はストレスの影響を受けやすくバランスが崩れてしまいます。
身体的・精神的に過度なストレスがかかると、生理周期が乱れ生理が遅れることあります。
生活環境が変化した時や、体調が優れない時などに知らないうち影響を受けていることもあります。
☆:薬の副作用
ピル、吐き気止めや胃薬、抗うつ薬などを服用していると、薬の副作用で女性ホルモンの分泌量が変化する
事があります。その為に、生理が遅れることもあります。
服用中の薬があり、生理が遅れていたら、ホルモンバランスの影響を与えることはないか?
かかりつけの婦人科や医師、薬剤師に相談してみてください。
☆:婦人科系疾患
子宮・卵巣の病気など、婦人科系の疾患になると生理周期が乱れる場合があります。
子宮・卵巣の病気は、自覚症状が現れにくいのが特徴です。
生理が来ない、生理が遅れている時は病気の可能性もあると覚えておいてください。
代表的な疾患には、無月経、多嚢胞性卵巣症候群、早期閉経があります。
☆:早期閉経・閉経
閉経は、排卵が起こらなくなって生理が止まることです。
50歳前後で閉経を迎えることは自然なことです。
ですが、最近では20~30代という早い段階で閉経に似た症状を起こす場合があります。
これを『早期閉経』と呼ばれ、治療が必要となります。
早期閉経は、更年期障害のような症状、生理が来なくなる、ほてり、のぼせ、不眠などの
症状が現れるのが特徴です。
もし、早期閉経かもと思ったら、早めに婦人科を受診してください。
この中で、妊娠以外ですと、一番多いのはホルモンバランスの崩れが大きな原因ではないでしょうか?
一度、生活習慣を見直してみはいかがでしょうか?