生理(月経)の基礎の話です。
生理は、初潮が10~15才位から始まり50才位まで続きます。
生理の時に出る血は「経血」と言って、子宮の中で作られた内膜が剥がれて、
血と一緒に膣から外へと出ていきます。
生理周期は、25~38日が正常です。だいたい28日周期で生理が始まる方が多いかと思います。
24日以内と周期期間が短いものを、『頻発月経』
39日以上の周期期間があくものを、『稀発月経(きはつげっけい)』と言われます。
順調な生理期間は、3~7日間です。
身体と心の状態によって長くなったり短くなったりする事もあります。
簡単に生理になるまでの流れは、
1.卵巣の中で卵子が成長します。
2.次に、成長した卵子が卵巣の壁を破りお腹の中へ飛び出します。
これを排卵と呼びます。
3.卵巣から飛び出した卵子を、卵管がつかみます。
4.卵子は卵管で精子が来るのを待っています。
精子は卵管の先まで来て卵子を待ちます。
ここで精子と卵子が出会い受精卵が出来ると、
受精卵は卵管を通って子宮の中へ運ばれていきます。
5.子宮内膜は、精子と卵子が合体した受精卵のふかふかベットの役割を果たします。
ふあふあに厚くっていくのと同時に、赤ちゃんを育てる為に必要な血液を蓄えて
受精卵が来るのを待っています。
6.受精卵が出来なかったら、子宮内膜が必要なくなる為、
子宮の壁からはがれて落ちて、卵子や血液(経血)と
一緒に身体の外に出て行きます。
これが、生理です。
経血が数日間かけて出てくるのは、子宮のサイズや毎月のホルモン分泌量のほか、
子宮口の大きさにも関係が出てきます。
子宮の出入口は、ストローの穴よりも細くすごく小さい穴です。
その小さな穴の中を、血液が通る為にはある程度の日数が掛かってきてしまいます。
生理の時の子宮は、経血(血液)を押し出そうとして収縮しています。
経血(血液)の出方は子宮の位置にも関係しており、
子宮の位置が正常であれば経血(血液)がスムーズに流れやすい角度になっています。
子宮の位置が前や後ろに傾きすぎると、経血(血液)が出にくくなり、
ダラダラと経血(血液)が長引いたり、中休みしてから後半になってから出血量が増える
という事が起こるのです。