更年期障害8(若年性更年期障害)

今回は、若年性更年期障害を放置するとリスクの危険性です。

若年性更年期障害は、適切な処置をすることによって、完全治癒の可能性があります。
ですが、いずれは治るからといって放置してはいけません。
若年性更年期障害の症状を長期間放置していると、本当に卵巣機能が低下してしまう可能性があります。

 

例えるなら、しばらく運動をしていないと筋肉が衰えて筋肉痛を引き起こします。
卵巣も同じです。使わなければどんどんと機能が低下して衰えていきます。
若年性更年期障害は、早めの治療が肝心です。

婦人科に行く事を、恥ずかしいや行きにくいとか、そういった声を聴きます。
その気持ちはわからなくはないですが、何か起きてから、受診しても手遅れになっている場合もありますので、
気になる症状がある場合は、婦人科を受診して治療をすることを考えていきましょう。

 

若年性更年期障害の症状を放置したままにしてしまうと、早期閉経を引き起こしてしまう可能性があります。
それは、脳の視床下部や自律神経が『もう必要ない!!』と判断し、一般的な閉経年齢よりも
明らかに早いうちに早期閉経を引き起こしてしまいます。

40歳未満の約100人に1人は早期閉経といわれています。

早期閉経が起きると、こういったトラブルがあります。

・不妊症

・骨粗鬆症

・メタボリックシンドローム
 (肥満症・高血圧症。高脂血症・糖尿病など)

一度低下してしまった機能を取り戻すには、かなりの時間と努力が必要です。

若年性更年期障害で、特徴的な症状は、『やる気が出ない』『なかなか疲れが取れない』などの
精神的な症状です。

これらの症状は、『自律神経失調症』『抑うつ状態』などの症状とも一致しています。

自律神経は、呼吸や代謝、血圧などのあらゆる生命活動をコントロールしています。
自律神経とホルモンバランスが乱れる事で、月経不順や月経前症候群(PMS)が
引き起こされてしまいます。

若年性更年期障害の改善をするためには、まず、自律神経失調症を引き起こす原因を理解し、
症状の改善をしていく事が大切です。

 

若年性更年期障害を引き起こす原因は、

・強いストレス(仕事・プライベートでのストレス)

・無理なダイエット

・偏食(栄養の偏り)


・不規則な生活リズム(睡眠不足など)


・運動不足・激しすぎる運動

など

もしかして、私、若年性更年期障害かもと思ったら、
一度、婦人科で血液中のホルモン量を検査すれば、病気かどうかわかります。

 

若年性更年期障害も、更年期障害と同じく漢方薬治療とホルモン剤治療があります。
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、自分に合った治療法を選ぶ事が大切です。

若年性更年期障害は、治癒ができる病気ですが、何もしないでほっておいても症状は改善されず、
症状の悪化を招いてしまうだけです。

まずは、自律神経の働きを乱す原因を探り・理解し・取り除く事で、卵巣の機能を正常な状況に戻していきます。

これまでの長期間の積み重ねによって発症することが多い病気なので、症状の改善にも長期間の時間がかかります。

若年性更年期障害の改善や予防は、まず自分の身体のリズムをと基礎体温の変化を把握しておくことが大切です。

あとは

・ストレスを発散させる、溜め込まないようにする。

・生活リズムを整えて充分な睡眠をとる。規則正しい生活リズムを作る


・バランスの良い食事を心がける。偏食しないように気をつける。

(オススメの食材:カルシウム、ビタミン類、タンパク質などを豊富に含んでいる
 乳製品(チーズなど)や小魚、干ししいたけなど、不足しがちなエストロゲンと
 同じ働きをする大豆イソフラボンが含まれている納豆、豆腐などの大豆を意識して
 摂取するといいかと思います)

・適度な運動の習慣性


・身体を冷やさないようにする。

若年性更年期障害や更年期障害だけではありませんが、

『身体に不調が現れている時は、身体からのSOSです。しっかりと休養する事が大切です。』

その身体からのSOSを無視して、『まだ大丈夫』だと我慢してしまうと、余計に身体を壊してしまう事になります。
手遅れになる前に、身体からのSOSのサインに気付く事が大切です。

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